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語りがそのまま詩であり、思想となった“人類の教師”孔子の言説を14年の放浪亡命の旅にとらえ、戦乱の世にあって〈天命〉を生き、ついに絶望しなかった人間的魅力の謎を解き明かす。作者は『論語』の成立過程を追って、中国にその足跡を訪ねること6回、ここに20年来の悲願を達成した。21世紀への夢を託す予言的な長編小説。